2019年。
平成最後の年の幕開け。
あけまして、おめでとうございます。
振り返れば、2018年、小学校に移動になり、担任になり、本当に忙しい日々だった。
行事に次ぐ行事。
研究授業に論文。
後半からは嬉しいことにピアノのお仕事も増え。
クラスでの生徒指導こそだんだん減ったけれど、
特に二学期は、息をつく間もないほど、大変な4ヶ月間だった。
12月26日に学校の仕事納め、
12月27日にピアノの仕事納めをした。
そして、
12月28日、クラスの子どもたちへの年賀状とともに、教採の内定辞退届をポストに投函した。
今年の4月から、ドイツに行く。
思い付きで海外に行こうとして、失敗してから2年。
講師として、先生として、経験を積みつつ、諦められない気持ちを少しずつ形にしてきた。
2年越しの説得に、両親もようやく承諾してくれた。
4月から、わたしはドイツのカールスルーエに行く。
子どもたちの気持ちを裏切ることになる?
周りの先生方からいただいた応援も無駄にしてしまう?
…今更、世間の目、というものを考えてしまう自分がいたのも確か。
今目の前にある楽しさを手放して良いものかと、何度も自問したのも事実。
それでも、
ステージに立てば立つほど。
音楽の話をすればするほど。
気持ちは膨らむばかり。
せっかく伴奏の仕事をもらっても、弾けない自分にイライラしていた二学期後半は特にそうだった。
頭の中でピアノが鳴っていて、
指は動かさなくても鍵盤の距離を確かめていて、
耳が必死に日常の音を聞き分けている。
体内時計は次の本番までの時間を基準に動いていて…
ああ、この感覚だ、と思った。
久しぶりの感覚を味わうことができた。
と同時に、今まで一度も味わったことのない恐ろしさを、ステージの上で感じていた。
懐かしさと同時に、苦しさを思い出し。
しかしその苦しみに向き合う間もなく、納得もいかないまま次に進まなければいかない毎日。
それが何より苦しいと感じてしまう、この現状のままではいられないと思った。
現実逃避でも、モラトリアムでも、何でもいい。
今一番やりたいことをやろう、と思った。
とりあえず、1年。
あまりにも短い時間だが、精一杯、学んで来ようと思っている。
選んだからには、覚悟を持って。
2019年も、よろしくお願いいたします。