Sunday

早起きをして、お湯を張ったバスタブに浸かって、朝からパスタなんて茹でちゃって、ゼクトを飲みながら映画を観るの。

9時29分には映画を観終わって、食器を洗って珈琲を淹れて。

これぞ正しい日曜日の過ごし方だと思わない?

 

 

 

 

先週の金曜日。

夏休み明け三度目の「先生方は至急職員室にお集まりください」という校内放送が流れた。

6時間目の前の時間に、突然、教育省から「月曜から学校をロックダウンにするかも」との通達があったらしい。

オンライン授業に備えてプリントやら何やらを印刷して配布して、教科書も持ち帰らせて… 忙しい金曜日だった。

 

土日に確定するらしい州の方針より先に、教育省からすぐに、18日までは対面授業可という通達が夕方には届いた。

対面授業にするかの選択肢は保護者にあり、月曜日から学校はそういう児童に対して遠隔授業をオンライン配信する、と。

この辺の対応の素早さは、日本では信じられない。

 

バタバタしながらも、帰りの会で子どもたちと話しながら泣きそうな気分になってしまって。

でも、子どもたちからの声に前向きになれたし、オンライン授業になったとしても、日本に本帰国した子達とまた一緒に勉強できるという嬉しさを思い出して、何とか持ち堪えた。

 

 

わたしがふんふん歌って生活していたら、子どもたちまで普段から何気なく歌い出すようになってしまった今年のクラス。

今日も「4-2ってすごく素直で、いろんなことに興味を示す子たちが多いけれど、それって先生の姿そのものですよね」なんて他の先生に言われた。

恥ずかしい。

 

そういえば先日の中休みには、子どもたちとわちゃわちゃしながらグランドに出て行くところでM先生に声をかけられ、何かと思ったら「めっちゃ楽しそうやな」って。

「楽しいです」と答えるしかなかった。

まぁ事実なのだが。

 

(その先生に、その後給湯室で会った時に言われたことがあって。

「お茶淹れるだけでも楽しそうやな。ほんと、何にしててもお花とんでるっていうか… 誤解しないで欲しいんやけど、茶化してるわけやないで! ほんとうにええなって… 心から尊敬してるいうか…」とものすごく褒められたのが、実は、密かに、すごく嬉しかった。)

 

 

生きるために、ドイツに残るために職に就いたと言っても過言ではないくらいなのに。

毎日がこんなに楽しくて、幸せで、良いのかしら、と思う。

 

 

そして迎えた終業式。

その日もオンライン配信をしながらでとても大変だったけれど、とても幸せな1日、一年の終わりだった。

今まで生きてきた中で、東日本大震災と同じくらい印象に残るような一年だった気がするけれど、今までで一番幸せな一年だった気もする。

 

 

 

ただ、せっかくの冬休みはロックダウンでお店も閉まり、クリスマスマルクトもなく…。

こんなに冬休みが来て欲しくないと思ったのは初めてだ。

 

あたたかい気持ちとは裏腹に、寂しい気持ちになっていたところで、Rさんから「クリスマスから年末年始、もし暇ならうちにおいで」という電話をもらって泣きそうなほど嬉しくなった。

クリスマスはカールスルーエに帰ることにしよう。

 

 

 

 

兎にも角にも、今日は日曜日を満喫するんだ。