闘志

「世界に通用する音楽をしなさい。」

最近、ピアノの先生に言われる言葉です。

 

先生はすごい人です。

世界で活躍する人はこういう人なんだと、いつも実感させられます。

きっと彼女のような人を、強い人間というのでしょう。

私が今、この世で一番尊敬している人です。

 

先生にはきっと、世界が見えているのだと思います。

私はまだ、自分の部屋の中しか見えていない。

ピアノの鍵盤の上で音を転がしているに過ぎません。

 

 

 


先日の講演会を聴いて、

私は勉強というよりむしろ読書をしているのだ、と気づかされました。


問題を解くことよりも、その学問を楽しむのが優先。

数学の公式や科学の法則、アルファベットの陳列に美しい日本語…。

時には教科の壁を越えて、世界を眺める楽しさ。


しかし、そこで学んだこと全てが、自分の音に反映されているのが分かります。

 

 

受験勉強というと身構えてしまうようなところがありましたが、

そんなに気を張らなくてもよいのかもしれません。


思い描く未来を掴むためにも、

私は、楽しみながら、入試に込められたメッセージに応えられるような力をつけていきたいです。

 

 

 


とりあえずいまは、4月の発表会に向けて一生懸命作曲者の声に耳を傾けていこうと思います。

まずは、ホールの隅にまで音を満たせる演奏ができるように。

一音一音にこめられた意味を求めて。

作曲者たちの闘いに迫る強さをもって。