卒業式前夜

夢を見ました。

 

 

しんしんと雪の降る中、白く染まった旧本館の前で、音もなくふわりと倒れたわたし。それからは、真っ暗で何も見えなくて、何も聞こえなくて。

わたしはたった一人で。

叫びたいのに声が出ない。

逃げ出したいのに体が動かない。

すると、突然上の方から光が差して。

目が開けられないくらいまぶしくなって。目が醒めました。

 

 

あれから一眠りして、ようやく落ち着いてきました。


卒業式の前夜。

とてつもなく寂しい気持ちになりながら、今までの高校生活を徒然した長い日記を書こうと思っていましたが、どうやら、世の中思い通りにはいかないようで。今も、布団にくるまって横になっています。

なんだかな。

 

 

 

高校生活は、

楽しかったなと思います。

苦しかったなと思います。

頑張ったなと思います。


今までの人生で、一番辛くて、一番濃い三年間でした。

受験のことと病気のこと、それだけを考えてきた三年間でした。

毎日一生懸命机にピアノに向かって、一日一日を必死に生きてきた三年間でした。

 

 

青春と呼べるのかさえ分からない。

後から思い返しても、苦い思い出でしかないかもしれない。

でも、だからこそ。

何年、何十年か経った後も、またみんなと会えたらいいなと思いました。

 


幸せに思います。

無事に高校を卒業できて。

心から、幸せに思います。


みんなと出会えたこと。

一高で学んだこと。

ずっとずっと、大切にしていきたいです。