昨日の修了式の後、生徒から、明日渡したいものがあるから学校に来て欲しいと呼ばれた。
てっきり、学年レクで買ったものの領収書か何かかな?と思っていたら…
なんと、花束のサプライズが。
本当にびっくりしたし、とっても嬉しかった。
修了式までの数日間、副担任としてのわたしにとって一番忙しかった仕事は、各クラスの最後に向けての準備をお手伝いすること。
やっぱり担任が羨ましいなと思う気持ちが膨らんでいく中で。
あるクラスでは「先生は俺らとか担任のために考えてくれるのに、誰にもサプライズしてもらえないの?」ってわたしのことまで考えてくれたり。
あるクラスでは「先生も◯組の大事な一員だからサプライズする時は一緒にいてください」って誘ってくれたり。
あるクラスでは、教科の先生へのメッセージカードが、わたしだけ特別仕様で作ってくれていたり。
学年末まで生徒と近いところで過ごすことができて、そして、温かい気持ちをたくさんもらって、幸せでいっぱいだった。
さらに、
「わたしたちが頑張れたのは、先生がわたしたちみんなのことをそばで支えてくれたからです。
なのに、いつもちゃんと感謝の気持ちを伝えられなかったので。」
なんて、花束を差し出されたらもう……
修了式でももらい泣きだったのに、まさかその翌日にも泣かされるとは思っていなかった。
泣きすぎて重たくなった瞼を何とか持ち上げながら職員室に戻ると、理科部の先輩から声を掛けられたので少し話をした。
その中で「俺らは歳をとって行くけれど、子どもたちは永遠に13〜15歳のままだからね。」と言われて、不思議な気持ちになった。
教員になったら、毎年3月になる度に、こんなに寂しくなってしまうのだろうか。
3年間教えた子たちの卒業式なんてものを想像をしてみたけれど、わたしには到底耐えられそうにない。
1年か2年だけ。
そう思って始めたはずの講師生活。
それなのに。
学年末が近付くにつれ、子どもたちと離れるのが寂しくなってきてしまった。
もう1年続ける決意をしたのは早かったけれど、1年で移動しなければいけないことが分かってからは尚更。
子どもたちからあたたかい言葉をもらう度に涙目になるのを堪えながら、最後2週間余りを過ごした。
この1年間、本当にいろいろなことを学ばせてもらったと思う。
毎日が新鮮で、本当に楽しかった。
けれど、よくイライラしていたし、悔しい思いもした。
一度、子どもたちの前で泣いたこともある。
理想と現実の狭間で、幻滅したところもたくさんあって。
でもそれ以上に、子どもたちと一緒にいると元気が出て、自分が素でいられるのは不思議だった。
恐らく、この1年間は、今までの人生で一番よく笑ったと思う。
幸せと、寂しさと。
充実感と、喪失感と。
期待と、不安と。
1年間やってみて、未だに迷子なのは変わらないけれど。
とりあえずさっき『教育技術(来年度入る学年)』の4月号を買ったので、しばらくは、眠れぬ夜のお供にしようと思う。