at Sea

困惑している。

世の中に。

なぜ誰も疑問に思わないのか。

なぜ誰も議論をしないのか。

声をあげないのか。

言われるがまま、成されるがままに、身を任せた方が精神は安定するだろう。

こんなに情報に溢れる社会で、しかしそれは、かなり大きなフィルターにかけられていて。

素人の頭では限界があるし、素人でない人々だって様々なことを好き勝手言っているのだから、いくら調べたところで答えは出ないと思う。

けれど、だからといって諦めてしまって、本当によいのだろうか。

選択肢があるだけまだ改善の余地はあれど。

わたしは、こわいな、と純粋に思う。

正直に言うと、目の前の子どもたちのことも心配で仕方がなくて、心がざわざわしている。

けれどそれを、誰に相談することも、聞くことさえできず。

立場的なこともあって、どうすることもできず、途方にくれている。

 

そんな夜。

珍しく自分から、しかも突然、電話をかけた。

電話しながらボロボロ泣いてしまった。

久しぶりに泣いた気がする。

思っていた以上に、いろいろ溜まっていたんだな、と自分でも思った。

 

これからの世界は、常にこんな感じになっていくのだろうか。

もしそうなのだとしたら、非常に恐ろしくて仕方がない。